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ご存知ですか?
明治時代に発行された「100年定期預金」の今

平成28年度税制改正で注目すべき5つのポイント

「100年定期預金」とは?(新報道2001(2月21日放送)からの引用)

長野県・茅野市役所の会計課に、お金の価値を物語る、世にも珍しい一枚が、
70年間大事に保管されていました。

それは、通称「100年定期預金」の証書です。

明治33年、「100年定期預金」は、「1円」の価格で発行されました。
満期を迎える100年後には、1円が1万円なるというものです。
100年で元金が1万倍、年利に換算すると9.75%という高利率の商品でした。

この頃の「1円」は、どれぐらいの価値があったのでしょう?
明治30年代(1900年頃)の物価を見てみると、
●屋台の甘酒1銭(100分の1円)
●かけそば2銭
●一ヶ月の新聞購読費45銭
●散髪代15銭
●警察官の初任給は9円
当時の1円は、今の価値で言うと5,000円程です。

利息は1万倍、換金すれば5,000万円に?!

1口1円で募集され、新聞広告には最良の貯金法と掲げられていた、「100年定期」。 満期を迎える2000年には、利息は1万倍、すなわち5,000万円の価値になるはずです。

この証書を、譲り受けた83歳男性の伊藤さん。
代々不動産屋を営む伊藤さんの父親が、息子のためにと、十数枚残してくれたそうです。
満期を迎えた2000年に、5,000万円になっているかを銀行に問い合せました。

すると・・・・
『額面は1万円ですので、換金額は1万円です。』
1万円は1万円、と当時の価値は評価されず。5,000万円には残念ながらなりませんでした。
伊藤さんは、この証書を市に寄付しました。

100年後に、預けたお金の1万倍になると売られていた「100年定期預金」。
評価されるのは価値ではなく、額面の数字でしかありません。

なぜ100年銀行に預けたお金は、目減りしてしまったのでしょうか?

100年間で起こってきた主なインフレを見てみます。
■終戦後   1934~1954年---------------消費者物価指数 300倍にUP
■高度成長期 1956~1972年---------------消費者物価指数 年平均4.5%上昇
■石油危機  1974年-------------------------消費者物価指数 単年で23.2%上昇

消費者物価指数の推移

100年間で物価は3000倍以上に上昇。
預けられた現金の価値は置いてけぼりになってしまいました。

(引用ここまで)

思いが込められた定期預金。その将来価値・・。

伊藤さんのお父さんは100年前、どのような思いを込めて100年定期を買ったのでしょうか?
息子のために、今から手を付けずに資産を残してやりたい、と大金を出したのだと思います。

「子供の教育資金に」「退職後の旅行に」など、様々な思いが込められた定期預金。
預金大国である日本では、現在1世帯あたり平均1,047万円の貯金があります。

しかし、この超低金利時代。物価の上昇率が、預金金利よりも高ければ、
私達の預金は、「100年定期」のように、年々目減りすることも考えられます。

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